一級建築士の難易度は? 必要な勉強時間の目安と勉強法のコツ!
一級建築士はその名の通り建築士としての最高峰の国家資格です。
そんな一級建築士の難易度についてまとめました。
合格率や必要な勉強時間の目安、勉強法のコツやおすすめの参考書など、一級建築士の資格取得に必要な情報をまとめてるのでぜひ参考にしてください。
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一級建築士ってどんな資格?
一級建築士の特徴
一級建築士は建築業界資格の最高峰です。
規模の制限なく新築の設計・工事監理を行うことができる資格です。
また設計等を業とする設計事務所では所属建築士として新築建築物の設計や管理をする場合に重要事項説明を行う必要があります。
木造戸建て(2階建)や小規模な建物(平屋)であれば2級建築士でも可能ですが、鉄筋コンクリート造、鉄骨造などの大規模なビルや公共建築物は一級建築士が必須となります。
一級建築士は規模・構造に制限はありません。
またテレビ番組ビフォーアフター等で有名ですが、建築のプロフェッショナルとして顧客等に接することができます。
一級建築士はどう役立つ?
一定規模以上の新築には必ず必須となるため設計事務所で新築設計・工事監理等を行う、またはゼネコンでの設計部では重宝されます。
また公共工事を受注するときにも会社に一級建築士が何人いるかもポイントになるため、建築会社では非常に重要な資格となるため、資格手当だけでも毎月5万円を付ける企業も多くあります。
建築会社に就職する場合は就職に困ることはないでしょう。
一級建築士の難易度は?
建築業界の最高峰ですので、難易度も高くなっています。
姉歯建築士の構造偽装問題を境に、適正な建築士を創出することを目的とし建築士試験は大きく変わりました。
それまで突拍子も無い問題が出て受験生を苦しめておりましたが、基礎からしっかり学べば合格することは充分可能です。
一級建築士の試験は学科と設計に分かれます。
まず学科は計画、環境・設備、法規、構造、施工の5教科に分かれます。
それぞれの配点は20.20.30.30.25点となり、合計125問の試験です。
それぞれの教科に足切りがあり、各教科それぞれ過半点以上、かつ合計90点以上となります。
年によって合格点は上下します。
4教科が満点でも1教科でも半数以下の点を取ってしまうとそれだけで退場となります。
学科を合格しないと設計試験には望めません。
設計試験は事前に与えられたテーマ(主に公共性の高い建築物)が与えられており、詳細条件は当日与えられ、条件に沿った設計を6時間半という短い時間でまとめる非常に厳しい試験です。
与えられた条件を素早く理解し、プランをまとめ、設計図を作成します。
他の試験に比べ特に設計は独特であり、正解といったものはありません。
建物が建築基準法に満たしており、且つ与えられた条件に沿った設計ができていれば合格となります。
また設計には記述もあり、どのように配慮したか等図面では表現できない事を文章で表現し、プレゼンをする技能も求められます。
なお、学科合格は3年有効であり、設計試験は3年受けることができます。
合格率はどれくらい?
合格率はその年にもよりますが、学科試験で15〜18%、設計試験は40%、合計で12%程度です。
独学でも取れる?
独学だとかなり難しい
資格取得までに必要な勉強時間の目安は?
まったくの知識ゼロの人
知識0からだと4000時間ぐらいは必要と思います。
受験資格が少し複雑で全く0からだと建築士に関する業務(建築を学べる業務)の実務経験を7年行った上で、2級建築士を取得し、2級建築士として4年実務があって初めて一級建築士の受験資格を得られます。
指定の大学、建築専攻だと2年の実務のみで一級から受験できます。
すでに多少の知識はある人
上記の大学卒業後2年の実務がある前提ですが、それでも2000時間は必要と思います。
一級建築士の勉強法のコツは?
全くの初心者では一級建築士はそもそも受験できません。
2級建築士を取得した上でチャレンジすることしかできないため、まったくの初心者は2級建築士で多少の知識を付けた前提で記述します。
一級建築士は資格専門学校へ通うことが最も効率的です。
学科は独学で受けることも可能ですが、よほど大学等でしっかり勉強していない限り独学は難しいと思います。
大手資格学校は3つありそれぞれ独自のカリキュラムを作成し、実施しています。
学科はかけられる時間と努力次第では独学でも可能性はありますが、オススメはしません。
また2次試験の設計は正解という正解もない実技試験ですので、予想問題も独学では手に入らない、書いた図面が正しいかどうかも添削が出来ませんので勉強のしようがありません。
お金をかけてでも資格学校へ行くべきです。
実際2次試験の設計については9割は何らかの資格学校または通信教育を受けた人たちが相手になります。
独学では歯が立ちません。
オススメの参考書は?
一級建築士の過去問集及び解説本等も市販で出ていますが、テキストは総合資格学院が出している学科資料が最もわかりやすいです。
資格学校へ通わない場合、非売品ですのでメルカリ等のネットオークションまたは通っていた先輩等に譲ってもらう他ありません。
また過去問集で過去問を覚えるのもいいですが、まったく同じ問題は出ないため、周辺知識や問題への理解が求められます。
一級建築士の基本情報
試験の受験料 | 19,700円 |
---|---|
試験日 | 学科試験:7月
設計製図試験:10月 |
試験会場 | 全国各地 |
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