二級建築士は建築士として一人前になりたいなら必須と言ってもいい資格です。

そんな二級建築士の難易度についてまとめました。

合格率や必要な勉強時間の目安、勉強法のコツやおすすめの参考書など、二級建築士の資格取得に必要な情報をまとめてるのでぜひ参考にしてください。

二級建築士の特徴

二級建築士は建築設計士を目指しているのなら必須に近い資格です。

他に木造建築士がありますが認知度も低く建築設計士を目指すならまず二級建築士の取得からと考えてもいいと思います。

二級建築士を取得すると設計・工事監理等の業務を行うことができるようになる業務独占資格です（建築士法第2条第3項）

二級建築士の上位資格として一級建築士があります。

同じ建築士として扱える規模の違いを書きますと一級建築士はビルでもタワーマンションだろうが、全ての業務が可能となっている限定解除免許のようなもの。

対して二級建築士はざっくり書くと一戸建て規模程度の設計監理業務を扱う資格となります。

二級建築士はどう役立つ？

二級建築士を取得しますとまずお客様からの信用度が違ってきます。

さすがに一級建築士の信用度とは比べられないほど違いはありますが、それでも業務独占資格を持つ国家資格である建築士の一員です。

無資格と有資格者ではあなたの信用度がまったく違います。

設計監理できる規模は限定されますが、一戸建て程度の設計監理業務が出来るのなら、かなりの顧客範囲の業務量をあつかえるようになります。

顧客への信用度や業務独占の範囲が扱えるようになるため、取得してマイナスになることはまずない資格でしょう。

建築業界への就職や転職も有資格者ということで採用担当者の目もまた違ったものになってきます。

資格の難易度について建築士は実務経験というのが必要になることがあります。

建築に関する大学は出た者は卒業してすぐに受験資格があります。

その他の条件、たとえば「高等学校又は中等教育学校において、指定科目を修めて卒業した者」なら卒業後３年以上の実務経験が必要になります。

まったく建築士の受験資格となる建築関係の学校を卒業していないと、受験できるまで７年以上の実務経験が必要となってしまいます。

なので、一概に学力だけで資格難易度を書いたり比較するのは難しいのですが、同じ住宅関係の資格では宅地建物取引主任士と学力だけなら資格難易度は同程度になるでしょう。

建築士は受験資格に制限があるため同程度の難易度といえど決め付けることは難しい資格です。

合格率はどれくらい？

公益財団法人　建築技術教育普及センターの発表によると、平成２９年度で１次試験36.6%・２次試験53.2％・総合合格率24.3％となっています。　

独学でも取れる？

独学だとちょっと難しい

資格取得までに必要な勉強時間の目安は？

まったくの知識ゼロの人

まったく知識ゼロの場合ですと、まず受験資格がないため学校に行ったり建築会社で実務経験をつみ受験資格をつくるところから始まります。

資格の勉強量としては３ヶ月から半年ほど一日２時間ほど勉強するとほぼ合格可能なラインですので、約４００時間も勉強すると合格ラインに到達することが可能だと思います

すでに多少の知識はある人

受験資格がありさらにある程度建築の知識があると、約３ヶ月週に２、３日２時間の約１５０時間ほども勉強すれば合格可能なラインになると思います。

まったくの初心者ですと先にも述べたようにまず二級建築士の受験資格がないため、受験資格を得るために学校に通ったり、学校を卒業していないと建築会社に7年以上も実務経験を積まなければならず、コストパフォーマンスを考えると建築士の受験資格のある学校を卒業する方が良いのではないかと思います。

資格取得のための勉強方法のコツとしては企業に勤務しながらの受験勉強になることが多いため、どれだけ自分のモチベーションを高めることができるか、どれだけ自分が建築士になりたいのかなどとモチベーションを高めるのがポイントになってきます。

完全独学でモチベーションを保てる人がいますし、同じようにモチベーションを持った受験仲間とお互いにモチベーションを高め合うためや、ピンポイントに講師からアドバイスを受けるために資格予備校などに通われる方もいます。

このあたりはその人の考え方次第ですのではっきりとしたことを述べることはできませんが、まったくの知識ゼロの状態だと二級建築士の受験資格に必要な実務経験をいかにつむのかがポイントになってくる資格とも言えます。

オススメの参考書は？

建築資格試験研究会から出版されている「スタンダード二級建築士2018年版」がおすすめです。

コンパクトにまとまっているため、まずこのテキストを買っておれば最初の一冊として問題はないかと思われます。

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