司法試験の難易度は? 必要な勉強時間の目安と勉強法のコツ!
司法試験は大学の法学部の人にとって非常に難関な試験です。
受かれば弁護士になれますが、難易度が高すぎて挫折する人が多いと言われています。
そんな司法試験の難易度についてまとめました。
合格率や必要な勉強時間の目安、勉強法のコツやおすすめの参考書など、司法試験の資格取得に必要な情報をまとめてるのでぜひ参考にしてください。
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司法試験ってどんな資格?
司法試験の特徴
弁護士、検事又は裁判官になるために必要な国家資格です。
受験するには、法科大学院を卒業するか、予備試験に合格する必要があります。
試験は毎年5月に行われ、合格すると修習に参加し、その後法曹になることができます。
司法試験はどう役立つ?
法律相談や裁判所等に提出する書類を作成する等の仕事をしたい人は取得が必須です。
行政書士や司法書士と比べて扱える金額等に制限がないため、大きなビジネスに関わることができます。
また一度合格すれば、更新のための試験等がないのでいつでも弁護士登録ができます。
弁護士事務所での就職の他、公務員や企業の法務部等の就職に役立ちます。
司法試験の難易度は?
一般に、法学部出身の人であれば2年間フルタイムで勉強、他学部出身であれば3年間フルタイムで勉強する必要があると言われています。
試験科目は8科目で、全て論述試験のため、難易度は極めて高い試験です。
またそのうち3科目について、マークシートでの選択試験があるのですが、それぞれの科目について4割、全科目平均で7割以上取らないと、足切りになってしまい、論述試験を採点してもらえません。
高学歴の受験生であっても、何度受けても受からない人が少なからずいます。
さらに中日を挟んで5日間にわたり試験が行われるため、特に体力面の事情から女性の合格率が低いと言われています。
合格率はどれくらい?
法科大学院卒業生で22.51%
独学でも取れる?
独学だとかなり難しい
資格取得までに必要な勉強時間の目安は?
まったくの知識ゼロの人
フルタイムで3年。1日7?8時間程度の勉強が必要
すでに多少の知識はある人
フルタイムで2年。1日7?8時間程度の勉強が必要
司法試験の勉強法のコツは?
初心者の方は、とにかく法律に慣れること。
六法、教科書、参考書、判例等多くの教材が必要となるが、新しい判例が出たり法令の改正があるのでケチらずに、必ず最新の六法と教材を使うこと。
画期的なアイデアで合格する試験ではないので、オーソドックスな評判の良い教科書を使ってください。
最初から独学での合格は極めて難しいので、予備校もしくは大学等で勉強することとなると思います。
どうしても出費を抑えたい場合は、独学で予備校本だけで受験することも考えられますが、よほど自信がある場合のみにしてください。
とにかく基本が最後まで大事なので、いきなり答案を書いてみたりせず、まずは短答の対策から行うことをおすすめします。
多少の知識がある人は、変なクセをつけないようにすることがとても大事です。
特に独学で自分の答案を誰にも見てもらえないと、おそらく他の人が読んだ時に意味不明の文章となっている可能性があります。
予備校が出している優秀答案を参考に、受かる答案を書けるように演習あるのみ。
できれば予備校の答案練習に積極的に参加してください。
オススメの参考書は?
民法:内田先生の『民法』1〜4
基本が大事です。
会社法:江頭先生の『株式会社法』
ほとんど網羅されています。
民訴:高橋先生の『重点講義民事訴訟法』
難解な点もありますが、受かろうと思うのならこれを理解しておく必要があります。
刑法:山口先生の『刑法』
短答対策にもなります。
司法試験の基本情報
試験の受験料 | 28,000円 |
---|---|
試験日 | 年1回(2018年は5月中旬の4日間) |
試験会場 | 札幌市・仙台市・東京都・名古屋市・大阪市・広島市・福岡市 |
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