社会保険労務士の難易度は? 必要な勉強時間の目安と勉強法のコツ!
社会保険労務士、略して社労士は企業なら必ず考えなければいけない労働に関する諸問題や社会保険に関する知識を証明するための資格です。
需要は非常に大きいので、この資格を取れば就職に困ることはなくなるといってもいいでしょう。
今回はそんな社会保険労務士の難易度についてまとめました。
合格率や必要な勉強時間の目安、勉強法のコツやおすすめの参考書など、社会保険労務士の資格取得に必要な情報をまとめてるのでぜひ参考にしてください。
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社会保険労務士ってどんな資格?
社会保険労務士の特徴
社会保険労務士資格があると、総務部や人事部といったところで活躍できるだけでなく、独立開業ができたりと幅広い活躍の選択肢があります。
更にまた、特徴の1つには試験に合格しただけでは社会保険労務士を名乗れないということがあります。
それだけでは単なる試験合格で、一定の年数実務経験がある場合に(ない場合は一定の研修をクリアし実務ありとみなされる)登録をして初めて社会保険労務士を名乗ることができます。
社会保険労務士はどう役立つ?
勉強内容として、例えば労働基準法や雇用保険法、健康保険法等を勉強するので、会社勤めをしている方はもちろん、経営者や自営業者といった幅広い層のニーズに合っています。
そのため、雇用したり退職したりした時にはどうするか、病気をしたりけがをしたりした時の給料はどうすればいいか、会社での働き方やルールはどうすればよいかといった様々な人に関する悩みや相談に応ずることができます。
また、年金分野も勉強するため、老後の生活を考える上でも役に立つことでしょう。
会社においても私生活においても重宝される資格と言えます。
社会保険労務士の難易度は?
社会保険労務士試験の難易度は非常に高いです。その要因としては、まず勉強する科目の多さが挙げられます。
労働基準法、労働安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、労働保険徴収法、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法、労働一般常識、社会保険一般常識と実に10科目分あります。しかも1科目の勉強範囲が非常に膨大です。
それを10科目分となるとかなりの勉強量、勉強時間が必要です。
それに加え、試験制度にも要因があります。
選択式(空欄穴埋め)と択一式(5肢択一や正誤組み合わせ回答、正誤の個数回答)という2つからなり、両方受かって初めて合格となります。
しかも全体として合格基準点をクリアしたから合格という訳でもなく、科目ごとに基準点が設けられており、それもクリアしなければなりません。
つまり、全科目一定の点を取り、なおかつ全体でも合格基準点以上取らなければなりません。
また、問題文も非常に長かったり複雑なものが多く、択一式は基本的に5肢択一のため、正誤判断を正確にしなければなりません。
試験時間も非常に長く、選択式80分、択一式210分となっています。
これらのことが非常に試験を難しくしている要因となっています。
合格率はどれくらい?
社会保険労務士の合格率としては、その年によってもちろん変動はありますが10%未満です。
過去5年では以下の通りです。
平成25年度 5.4%
平成26年度 9.3%
平成27年度 2.6%
平成28年度 4.4%
平成29年度 6.8%
このようになっています。
特に平成27年度は極端に低く、過去最低の合格率となっています。
独学でも取れる?
独学だとかなり難しい
資格取得までに必要な勉強時間の目安は?
まったくの知識ゼロの人
全くの初学者の場合は概ね800〜1000時間ほどとされています。
もちろん人によって異なりますが、このくらいが相場となっています。
すでに多少の知識はある人
勉強経験や受験経験がある人であれば、やはり人にもよりますが、その半分くらい、400〜500時間ほどです。
社会保険労務士の勉強法のコツは?
初学者の場合、とにかく試験範囲が広く、また専門用語も非常に多いため法律を全くかじったことがない人はかなりとっつきにくい内容と言えます。
そのため、解説を読んだり聴いても分からない場面がかなりあると思われます。
初学者はこれが最大の壁となります。
ですので、まずは全体像を掴むこと、科目ごとの特徴を掴むことが大切です。
最初は意味が分からなくてもいいのでテキストを通読すること、その後で過去問などの問題を解いてみることです。
科目によってリンクするものもあるので、一通りの学習を終えて初めて結びついてくることも多々あります。
初学者が最も陥りやすいのが、各科目を完全に理解しようとして深いところまで追求してしまうことです。
これをやってしまうと、あまりにも非効率的でありとても時間が足りなくなってしまいます。
試験は概ね6割5分〜7割ほどで合格です。
満点を取る必要はありません。
よってよく出るポイントを絞り効率よく学習していくことが最も重要です。
また、基礎は疎かにできません。
基本事項を徹底的に固めていくことが必須です。
この試験は毎年重箱の隅をつつくような難問、奇問が必ず出題されます。
そのような問題は解ける者も少なく、できなくてもあまり気にする必要はありません。
時間もそれにかけすぎてはいけません。
分からなければ飛ばしたり捨てたりして他を確実に取ることに時間を使ったほうが有効です。
よって、みんなが取れる問題を確実に取っていくことが大事です。
難問を捨て基本的な問題を確実に得点していくということがポイントとなります。
更に言えば、独学よりは通信講座や通学を検討した方がより効率的な学習ができると思います。
学習経験者の場合は、基本的なところはある程度マスターできていると考えられます。
多少忘れているところがあっても再度学習を開始すれば割と簡単に知識が戻ったりします。
このようなこともあるので、経験者の場合は忘れているところを中心に基本事項を早めに定着させ、問題演習量を増やしていくことが重要です。
学習の勘を早めに取り戻すこともプラスに働きます。
また、経験者の場合は得意、苦手が分かっていることもあり、苦手科目中心に全体の底上げを図っていくことができます。
時間も苦手科目に多めに割くということも可能です。
マイナス面として、経験者は油断してしまうことがあります。
ある科目は得意だからと言って全く勉強しないのは禁物です。
初学者にも言えることですが、万遍なく学習することがとにかく大切です。
オススメの参考書は?
社労士速習レッスン(ユーキャン)hは基本書としてとても良い作りだと思います。
基本事項や重要事項を徹底的に網羅していると感じます。
カラーのため見やすく、情報量としても申し分ないと思います。
また、難しい用語も噛み砕いて説明していたり図も多いので理解の促進になると思います。
ユーキャンに頼るのもあり!
ただし、やはり社会保険労務士は難易度が高く、独学で合格するのはなかなか大変です。
少々高いですがユーキャンならプロの講師陣による添削や質問などのサポートが受けれますし、無駄のない教材で効率よく合格を狙えます。
興味のある方は資料請求だけでもしてみるといいでしょう。
社会保険労務士の基本情報
試験の受験料 | 9,000円 |
---|---|
試験日 | 年1回(8月) |
試験会場 | 北海道、宮城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、香川、福岡、熊本、沖縄 |
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