販売士2級の難易度は? 必要な勉強時間の目安と勉強法のコツ!

販売士2級の難易度は? 必要な勉強時間の目安と勉強法のコツ!

販売士2級の難易度は? 必要な勉強時間の目安と勉強法のコツ!

販売士はその名の通り販売に関する資格で、サービス業に従事する人や営業マン、マーケティング業界で働く人にとって役立つ資格です。

 

販売士2級の難易度についてまとめました。

 

合格率や必要な勉強時間の目安、勉強法のコツやおすすめの参考書など、販売士2級の資格取得に必要な情報をまとめてるのでぜひ参考にしてください。

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販売士2級ってどんな資格?

販売士2級の特徴

日本商工会議所が年2回(7月と2月)に実施しています。

 

2級は筆記科目のみで、「小売業の類型」、「マーチャンダイジング」、「ストアオペレーション」、「マーケティング」、「販売・経営管理」の5科目です。

 

各地の商工会議所が開催する「2級販売士養成講習会」や指定通信教育機関(一般社団法人日本販売士協会、一般社団法人公開経営指導協会、学校法人産業能率大学、一般社団法人日本経営協会など)による「養成通信教育講座」を修了した人は筆記試験の「販売・経営管理」が免除されます。

 

ただし、激変する小売・流通業界に対応し、知識のブラッシュアップを行うため、5年毎の資格更新手続き(「資格更新講習会」または「資格更新通信教育講座」の受講・修了)が必要です。

 

販売士2級はどう役立つ?

資格取得者は、流通・小売業における高度な専門知識(マーケティング、マーチャンダイジングなど)を身につけている証明となり、店舗・売場を包括的にマネジメントできる人材とされています。

 

企業によっては、店長を初めとする幹部・管理職への昇進条件としているところもあります。

 

また、流通・小売業以外では、販売促進の企画・実行や部下の育成に活かせるようになります。

販売士2級の難易度は?

販売士2級は公式テキストである「販売士ハンドブック(応用編)」から80%以上が出題され、全てマークシート方式による選択問題(記述の正誤を問う問題、穴埋め4択問題など)です。

 

合格ラインは3級同様全科目平均70%以上で、各科目50%以上ですが、5科目全てを均等に勉強するのは大変です。

 

得意な科目で点数を稼ぎ、苦手な科目は最低50%の正答を目指すと良いでしょう。

 

 

また、出題内容の残りの2割程度については、3級の範囲の用語が出ることが多いため、3級の内容を復習しておきましょう。

 

2級の場合、第80回(2017年7月実施)の受験者は、20代が全体の38.6%と最も多く、次いで30代の22.4%、10代の17.9%、40代の15.9%となっています。

 

ただ、年代別の合格率で見ると、10代は45.3%、20代は56.7%、30代が51.5%、40代が51.1%となっています。

 

 

また、同じ第80回の職業別合格率を見てみると、小売業46.5%、卸売業57.3%、製造業66.5%、学生(高校〜大学)50.2%、サービス業・飲食業52.3%などです。

 

特に学生は、高校生が28.2%と低いですが、高専、短大、大学の合計合格率は6割を超えています。

 

 

つまり、2級は専門知識を問われる問題もあり、実務経験も多少は必要ですがが、より高度な知識が必要といえるでしょう。

 

合格率はどれくらい?

日本商工会議所の公式ホームページによると、過去5回の合格率は以下の通りです。

 

第80回(2017年7月):52.5%
第79回(2017年2月):50.7%
第78回(2016年7月):51.7%
第44回(2016年2月):58.5%
第43回(2015年7月):54.2%

 

実施回によってバラつきはあるが、だいたい53%前後です。

 

独学でも取れる?

ちょっと頑張れば取れる

 

資格取得までに必要な勉強時間の目安は?

まったくの知識ゼロの人

72時間〜144時間(1日30分または60分×週6日×24週(6ヵ月)として)日本商工会議所指定の通信教育機関では、学習期間を5ヵ月〜6ヵ月としています。

 

できれば3級の勉強をしてからの方が、専門用語などがより理解しやすいです。

 

すでに多少の知識はある人

36時間〜72時間(1日30分または60分×週5日×24週(6ヵ月)として)

販売士2級の勉強法のコツは?

【まったく知識のない人の場合】

おススメ順は以下の通りです。

 

1.各商工会議所の「2級販売士養成講習会」の受講

◆メリット

費用が安く(「販売士ハンドブック(応用編)」の購入は必要)、同じ2級を目指す仲間もいるため、励みになります。

 

また、出席条件を満たせば、本試験の「販売・経営管理」が免除になり、その分、他の試験範囲に勉強時間を割くことができます。

 

◆デメリット

大抵、平日の夕方〜夜に開催のため、仕事との調整が必要になります。

 

2.指定通信教育機関の「養成通信教育講座」の受講

◆メリット

テキストや過去問題、模擬問題など教材が充実しており、自分で購入する必要がありません。

 

修了条件を満たせば、本試験の「販売・経営管理」が免除になります。

 

◆デメリット

費用がかかります(3万〜5万円程度)。

 

自分で計画を立てて、時間配分をして勉強をする必要があります。

 

3.「販売士ハンドブック(応用編)」による独学

◆メリット

自分で好きなときに勉強できます。

 

◆デメリット

ハンドブックに「応用編」とあるように、3級の学習範囲のより専門的な部分もあるため、全く知識がない場合は、専門用語等の理解が難しい場合もあります。

 

「販売士ハンドブック(基礎編)」または、「販売士検定3級テキスト&問題集」などに目を通してから、2級の範囲に入ったほうが良いでしょう。

 

また、過去問題など必要に応じて購入したり、自分で計画を立てて、時間配分をして勉強をする必要があります。

 

【すでに多少の知識がある人の場合】

・3級合格者は、まず2級の過去問題集を1冊購入し、5科目の問題を解いてみる

2級の範囲がどこまで理解できているか把握

正答率の低い科目については、科目別の「テキスト&問題集」などで学習する

再度過去問題に挑戦というサイクルが効率的に学習できます。

 

 

・過去問題を数回分解くとわかると思いますが、3級同様、大体似たような問題が出題されています(記述の正誤を問う問題か穴埋め4択問題かの違い)。

 

そのため、過去問題については、何度も解いて100%正答できるようにしておきましょう。

 

オススメの参考書は?

・「1回で合格!販売士検定2級テキスト&問題集」(成美堂出版刊)

 

 

【おすすめ理由】
1冊で5科目に対応。

 

「販売士ハンドブック(応用編)」にもとづき、試験によく出る項目と重要ポイントを掲載しています。

 

・「1回で合格!販売士検定2級過去問題集’18年版」(成美堂出版刊)

 

 

【おすすめ理由】
直近6回分の過去問を掲載し、別冊にはその正解とわかりやすい解説を掲載しています。

 

・リテールマーケティング(販売士)検定2級問題集〈Part1〉小売業の類型、マーチャンダイジング(一ツ橋書店刊)

・リテールマーケティング(販売士)検定2級問題集〈Part2〉ストアオペレーション、マーケティング、販売・経営管理(一ツ橋書店刊)

 

 

【おすすめ理由】
自分の苦手な科目を重点的に学習できます。

販売士(リテールマーケティング)2級の基本情報

試験の受験料 5,660円
試験日 年2回 2・7月
試験会場 全国各地

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